結婚、出産、子供の自立、転職、起業、病気、など人生の転機ってありますよね。
知らず知らずのうちにあなたのリスク許容度が変化しているかもしれません。
そのため、人生の転機に合わせて、自分のリスク許容度に変化がないか再確認することをおすすめします。
そもそもリスク許容度とは
長期投資をしていると、どうしても暴落は定期的に起きてしまいます。
暴落時に投資対象が含み損を抱えたとしても、過度に不安にならないような金額(もしくは全資産中のリスク資産に割く割合)がどの程度か、その度合いをリスク許容度と言います。
リスク許容度を超えた投資をしていると、精神面と金銭面の2つのデメリットがあります。
精神面のデメリット
暴落時に含み損を抱えたときに、リスク許容度を超えていると以下のような不安を感じてしまう可能性があります。
- 仕事が手につかなくなる
- 生活が楽しめなくなる
- 投資のことばかり考える
- お金が減ることで将来を不安に感じる
そもそも、人生を楽しく生きるために投資をしているわけですから、投資のために不安になったら本末転倒です。
金銭面のデメリット
金銭面のデメリットは、不安になってしまったがために焦って投資商品を手放してしまうことです。
これをろうばい売りといいますが、3つの点で実害があります。
1つ目は、含み益があった場合利益確定してしまい税金がかかることです。
税金の支払いはできるだけ後ろに繰り延べしたほうが、資産形成には有利であるため、暴落のたびに利益確定していたら投資効率がめちゃくちゃ悪くなります。
2つ目は、売買手数料がかかることです。
ろうばい売りをしてしまうと、売り買いの回数が増えるので単純にその分売買手数料の支払いが増えてしまいます。
3つ目は、過剰に安全資産を長期間持ってしまうことです。
ろうばい売りしてしまうと、また上がり始めたら買い戻そうなどとタイミングをはかってしまい、結果リターンを生まない資産を持っている期間を作ってしまいます。
このうち、1つ目が一番大きいデメリットです。
税金を繰り延べできないことはパフォーマンスに重大な影響を与えます。
ろうばい売りに限らず、利益確定する際は慎重に検討してください。
人生の転機にリスク許容度を見直す
投資を始める時に、自分自身がどの程度の損失に耐えられるのかイメージしてリスク許容度を考えます。
しかし、自分の環境は変わるものです。

私は会社に辞意を伝えて休職中です
収入の安定度合いが変わるのでリスクを下げようと思ってます
今までは、現金100万円ぐらいを生活資金として持っておいて、後は世界株式に100%投資してました。
歴史的に世界株式は上下を繰り返しながら右肩上がりで、一時的に下げたところで気にもしてませんでした。
しかし、今後は個人事業主になる予定で、収入の安定度合いが下がることで暴落した時にどれぐらい不安に感じるか未知数です。
不安が未知数であれば、リスクを下げる方向で行動したほうが良いだろうと思いました。
具体的には、追加投資分は世界債券に割り振っています。
巷では金利が0%付近でほぼ上がる余地がないため不人気ですが、伝統的な資産で株式と組み合わせるなら債券だろうと考えました。
当然、世界株式よりはパフォーマンスが落ちてしまいますが、収入が安定してきたらまた自分のリスク許容度を見直そうと思います。
最後に
私たちは人生を楽しむために生きています。
投資はそのためのツールの1つですから、振り回されないように心がけたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。あなたが投資する際に役に立つと嬉しいです。
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