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「マイクロ法人を作って節税できると聞いたけど、実際にどうやって作るの?」
会社を設立すると考えると、すごく難しいのではと考えるかもしれません。
そんな方向けに、1ステップずつ実際の手順に分解して解説します。
本記事を読めば、本店所在地(住所)の決め方を含め、初めての人もマイクロ法人(合同会社)を作ることが出来ます。
マイクロ法人の作り方
マイクロ法人(1人社員会社)の会社形態は、株式会社と合同会社が選べます。
今回はほとんどの人が選択するであろう、合同会社の手順を紹介します。
大きくは以下の3ステップになります。
会社の基本事項を決める
7つの会社の基本事項を決めます
会社を作るなら必ず必要になる情報です
順に解説します。
商号(会社名)
会社の名前を決めましょう。
以下ルールを守る必要があります。
本店所在地(住所)
営業の拠点となる本店所在地(住所)を決めます。
自宅、マンション、賃貸事務所でもOKです。
ただし、賃貸の場合、賃借契約書上可能かどうかは物件によって異なります。
事前に大家さんや管理会社に確認しておきましょう。
代表社員
マイクロ法人の場合は1人社員ですから、自分自身です。
社長や役員の役割も1人で兼任します。
出資
誰がお金を出すのか決めます。
マイクロ法人では自分自身が出資者になります。
事業目的
事業の内容と事業の目的を決めます。
マイクロ法人を設立してから行う予定の事業すべてを列挙しておくと良いです。
なぜなら、定款に記載した事業目的以外の事業を行うには、事業目的変更手続きが必要になります。
手続きには費用も時間もかかりますから、それを避けるためにやるかもしれない予定の事業もできる限り盛り込むようにします。
ただし、やりもしない事業を大量に書きすぎると対外的な信用を落とす可能性があります。
事業目的を認められるには、「営利性」「明確性」「適法性」が要件として求められます。
自分がやりたい事業内容と事業目的の前例を参考にして書くのが無難です。
事業目的や業種の書き方でお悩みの方は、事業目的や業種の実例と解説記事を参考にしてください。
資本金
会社を運営するための資金を決めます。
最低1円から設定できますが、一般的には以下を基準に考えます。
- 銀行など対外的な信用を必要とする場合、融資を受けたい金額の1/10
- 6か月間の運転資金
- 許認可事業の場合、事業に応じた資本金が必要
- 消費税の免税のため、1,000万円未満
節税目的であったり、対外的な信用を必要としなければ、1円でも問題ありません。
決算(事業年度)
法人では会計の区切りをつける必要があるので、1年のいつにするか決めます。
複数回も可能ですが、特に理由がなければ1回にしましょう。
必要書類を作成し登記する
7つの会社の基本事項を元に必要書類を作成します
作成した書類を法務局へ提出すれば、会社設立完了です!
以下の5つの手順を踏みます。
順に解説します。
印鑑購入
会社設立には会社代表者印が必要で、会社の実印と呼ばれます。
法務局へ登記申請書類を提出する際に、会社代表者印の届け出もします。
その他あると良い印鑑は以下です。
印鑑についてもっと詳しく知りたい方は、会社設立に必要な印鑑解説記事を参考にしてください。
定款の作成
定款は、法人の運営の基盤となることを定め、それを紙や電子媒体に記録したもののことです。
紙の定款と電子定款どちらでも作成できますが、印紙代4万円が不要になる電子定款がお勧めです。
定款には、3つの記載事項があります。
- 必ず記載しなければならない「絶対的記載事項」
- 記載しなくてもよいが記載しないと効力が生じない「相対的記載事項」
- 記載しなくてもよい自由なもの「任意的記載事項」
絶対的記載事項には、「目的」「商号」「本店所在地」「社員の氏名または名称及び住所」「社員の全部が有限責任とする」「社員の出資の目的」があります。
相対的記載事項には、「業務執行社員の定め」「代表社員の定め」「利益の配当」「損益分配の割合」「退社の条件」「解散の事由」などがあります。
任意的記載事項には、「決算期」「代表社員や業務執行社員の報酬」などがあります。
項目がたくさんあり難しいと感じるかもしれませんが、すべて自分で理解する必要はありません。
会社設立サービスを利用すれば、基本事項を入力するだけで必要事項を盛り込んだ定款を自動作成してくれます。
例として、マネーフォワード会社設立を利用した前提の手順を紹介します。
どこの会社設立サービスでも大体入力する内容や流れは同じなので、使用するサービスが異なっても参考になると思います。
1. 会社の基本事項を決めるで整理した内容をマネーフォワード会社設立に入力するだけで、電子定款を作成できます。
登録から行政書士に依頼を出す直前までは無料で処理できます。
是非、実際にマネーフォワード会社設立に登録して手順を踏んでみて下さい。
実際に設立の手順を踏んでみることで、何を登録しなければならないのかなど、不明点を明確にできると思います。
評判や使い方など詳細については、マネーフォワード会社設立の解説記事で画像を使って詳細に解説しているので、併せて参考にしてください。(無料で確認できる範囲も画像で解説)
定款の認証
マネーフォワード会社設立を使っている場合、電子定款の作成はサービス内で行政書士へ依頼可能です。
登録したメールアドレスにメールが届くので、必要事項を記入して返信します。
電子定款作成の手数料5,000円(※)と印鑑代(希望した場合)を銀行振込で支払い。
(※マネーフォワードクラウドの有料プランに登録している場合無料)
電子定款の作成が終わったら(通常5営業日程度)、行政書士からメールで定款が送られてきます。
資本金の入金
定款に記載された額面通りに資本金が準備されていること証明する書類を準備します。
資本金を銀行口座に振り込みで入金し、振り込み明細から払込証明書を作成します。
マネーフォワード会社設立で具体的に指示が記載されています。その通りに対応すれば、払込証明書を作成してくれます。
法務局へ書類を提出
ここまで対応すると、登記に必要な書類が自動作成してくれます。
マネーフォワード会社設立でダウンロードした登記書類を印刷し、法務局に提出します。
郵送でも登記申請は可能ですが、書類の紛失は避けたいので、法務局に書類を直接持っていくほうが良いです。
本店所在地を管轄している法務局に持っていきます。
管轄は法務局の管轄のご案内から確認できます。
お疲れさまでした。ここまでで会社設立は完了です。
設立後の届け出をする
設立後に年金事務所や税務署などへ届け出が必要です
マネーフォワード会社設立を使っている場合、今まで入力した情報をもとに必要書類が自動で作成されます。
また、提出必要な書類、提出場所、提出期限などが確認できます。
詳しい手続きや提出書類を知りたい方は、会社設立後にやることを解説した記事を参考にしてください。
決算・確定申告のやり方
会社を設立すると、決算・確定申告が必要になります。
マイクロ法人は小規模事業であることが多く、「自分でやる人」と「税理士に依頼する人」に分かれます。
税理士に依頼するかどうかは、「自分でやる手間」と「税理士に依頼した場合の費用」を天秤にかけて判断すれば良いでしょう。
経理の複雑度合いにもよりますが、税理士なし自力対応も可能です。
税理士なしでの自力対応について知りたい方は、税理士なしでの決算・確定申告について解説した記事をご覧ください。
自宅住所を公表したくない場合は?
バーチャルオフィスを利用すれば、自宅住所を公表せず、会社を設立できます。
バーチャルオフィスとは、事業用に住所のみを貸し出すサービスです。
郵便物の受け取り、銀行口座開設、法人登記の住所や所在地、取引先への住所開示として利用できます。
様々な会社がバーチャルオフィスを提供していますが、レゾナンスのバーチャルオフィスが最もお勧めです。
2019-2023年「バーチャルオフィス部門」で「人気」「顧客利用満足度」「価格満足度」No.1に選ばれています。
- 都内一等地住所
- 転送電話・秘書代行など豊富な追加サービス
- 一等地の貸会議室の利用可
- 初月半額キャンペーン中
- 有人対応&受付スタッフ常駐
など様々な点で他社より頭一つ抜けたサービスを提供してくれます。
マイクロ法人の解散
マイクロ法人を作ったが上手くいかないこともあるでしょう。
その時のために、解散の方法についても紹介します。
設立時に登記を行いますが、解散時には2度の登記が必要になります。
- 解散事由の発生
- 解散と清算人の登記申請
- 残務処理・財産整理
- 清算結了の登記申請
解散事由の発生
良くある事由は資金繰りの破綻による倒産。
その他には、組織変更・定款に記載されていた解散事由による解散があります。
解散と清算人の登記申請
解散事由の発生から2週間以内に、解散と清算人の登記を申請する。
登記費用は39,000円。
残務処理・財産整理
通常は代表取締役や役員が清算人となり、以下を行う。
- 通常業務の残務処理
- 債券の回収・債務の返済
- 残余財産の処理
清算結了の登記申請
清算作業の完了後、清算結了の登記を申請する。
登記完了を以って、会社の登記簿が閉鎖される。
マイクロ法人の作り方まとめ
今回は、マイクロ法人(合同会社)の設立方法について、紹介しました。
「会社を作る」と考えると壮大そうですが、1つ1つステップに分解すれば難しくないです。
これを機にマイクロ法人(合同会社)の設立に是非チャレンジしてみてください!
マイクロ法人を利用すれば、節税や社会保険料の負担削減に取り組めます。
以下から、マネーフォワード会社設立に登録できます。
ちなみに、マネーフォワード会社設立以外にも会社設立サービスはあります。
大手の会社設立サービス4社は以下の通りです。
- マネーフォワード会社設立:マネーフォワードクラウド利用者、総合力でおすすめ
- freee会社設立:freee会計利用者、電話相談含め手厚いサポートを受けたい人におすすめ
- 弥生のかんたん会社設立:とにかく安く済ませたい人、メールサポートで良い人におすすめ
- ひとりでできるもん:電話サポートを受けたい人におすすめ
各サービスの比較について詳しく知りたい方は、各サービスの詳細比較記事を参考にしてください。
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